エフェクターボードは、複数のエフェクターをまとめて持ち運ぶための必需品です。
しかし、たくさんの種類があるため、どれを選んで良いか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
理想のエフェクターボードを求めて、「見た目はハードケースがかっこいい」「でも使い勝手はすのこ型がいい」「安い物から試したい」といった、さまざまなニーズから探していると、ボード選びに失敗や後悔をすることがあります。
ボードの大型化や小型化、あるいは自作を検討するなど、用途に応じた選択肢を考えることはとても大切です。
エフェクターボードは楽器やケーブル、パワーサプライ、そしてケースなど、多くの機材やアクセサリーから成り立ち、それぞれにメリットデメリットが存在するため、一つひとつを理解して選ぶことをおすすめします。
このため、持ち運びのしやすさや配線の整理など、多くの視点から検討することが重要です。
この記事を読むことで、以下のポイントを理解できます。
- エフェクターボードのハードケースとソフトケースの選び方
- すのこ型と板型ボードのそれぞれの特徴と利点
- 自分の用途に合わせたボードのサイズ選び
- 理想のエフェクターボードを組むためのアクセサリー
ハードケースとすのこ型エフェクターケースの比較
- エフェクターボードのメリットデメリット
- 運搬しやすいすのこ型でケースは?
- 大型 小型で選べるエフェクターボード
- 100均グッズで自作できるのか
- 安定感抜群のおすすめボードを紹介
エフェクターボードのメリットデメリット
エフェクターボードを導入すると、複数のエフェクターを一度にまとめて持ち運べるようになるのが最大のメリットです。
演奏前の準備時間も短縮でき、シールドや電源を繋ぐだけですぐに音が出せます。
また、エフェクター専用のケースに収納するため、大切な機材を衝撃やホコリから守ることができ、保護の面でも優れていると言えるでしょう。
一方で、エフェクターボードにはいくつかのデメリットも存在します。
例えば、ボードに複数のエフェクターを固定するため、新しい機材を追加したり、配置を変更したりする際に手間がかかることがあります。
また機材が増えれば増えるほど、ボード全体の重量も増していき、持ち運びの負担が大きくなることもデメリットです。
さらに、ボードに固定すると、一つひとつのエフェクターを個別に使うことが難しくなるため、柔軟な機材の入れ替えには向かない一面も持っています。
運搬しやすいすのこ型でケースは?
運搬性を重視するなら、すのこ型のエフェクターボードがおすすめです。
すのこ型ボードの最大のメリットは、その軽さと配線の整理のしやすさにあります。
ボード自体が軽量なため、手で持ち運ぶ際の負担が軽減されます。
また、すのこの隙間を利用して、パッチケーブルやDCケーブルをボードの裏側に通すことができるため、見た目が非常にすっきりします。
ただし、ソフトケースが付属しているものが多く、ハードケースに比べると保護性能は劣ります。
そのため運搬時には衝撃に気をつかう必要があります。しかし、すのこ型ボードの中には、PedaltrainやWARWICKのようにハードケースが付いているモデルも存在します。
このように、すのこ型の利便性を保ちつつ、ハードケースの堅牢性を兼ね備えた製品を選ぶことで、見た目と使い勝手の両方を満たすことが可能です。
大型 小型で選べるエフェクターボード
エフェクターボードを選ぶ際、使用するエフェクターの台数に合わせてサイズを選ぶことが大切です。
ボードには大型から小型まで様々なサイズがラインナップされています。
例えば、コンパクトエフェクターを数台のみ使用する場合は、小型のボードで十分でしょう。
これにより、軽量で持ち運びやすく、電車での移動にも便利です。一方で、スイッチャーや複数の大型エフェクターを組み合わせる場合は、大型のボードが必要となります。
大型ボードは多くの機材を配置できる反面、どうしても重くなり、運搬の負担が増加します。
また、ボードのサイズ選びには、将来的にエフェクターを増やす可能性も考慮に入れておくことが重要です。
今あるエフェクターがすべて収まるサイズを選んだとしても、新しい機材を導入した際に、すぐにボードを買い替えることになってしまうかもしれません。
このように、少し余裕を持ったサイズを選ぶことで、後々の後悔を避けることができます。
100均グッズで自作できるのか
エフェクターボードの自作は可能です。特に安く済ませたい場合や、自分だけのオリジナルボードを作りたい場合に検討されることが多いです。
しかし既製品のような頑丈さを求める場合、自作は難しいかもしれません。
自作ボードの材料としては、すのこや板、マジックテープ、結束バンド、そしてビス止め用のベースプレートなどがあります。
これらの材料は、100均ショップやホームセンターなどで安価に手に入れることができます。
例えば、すのこを加工してボード本体を作り、マジックテープでエフェクターを固定し、結束バンドで配線をまとめるといった方法が考えられます。
配線を綺麗に整理するためには、結束バンドを固定するベースプレートを使用するとよりスマートに仕上がります。
ただし、自作ボードは衝撃に弱かったり、マジックテープの粘着力が弱くエフェクターが剥がれてしまったりするリスクも伴うため、注意が必要です。
安定感抜群のおすすめボードを紹介
エフェクターボードには、様々なメーカーから多様なモデルが販売されています。その中でも、安定感や品質に定評のあるおすすめのボードを紹介します。
ハードケースならARMORとKC
ハードケースタイプで堅牢性を重視するなら、ARMORが非常に高い評価を得ています。ARMORはプロミュージシャンも多く愛用しており、FRPという軽量で強度の高い素材を使用しているため、大切な機材をしっかり保護できます。一方、コストパフォーマンスを重視し、手軽にハードケースを導入したいのであれば、KCがおすすめです。豊富なサイズ展開があり、自分の機材構成に合わせて選ぶことができます。
すのこ型ならPedaltrainとPalmer
すのこ型のボードでは、Pedaltrainが有名です。航空機グレードのアルミニウムを使用しており、軽量でありながらも高い耐久性を誇ります。また、Pedaltrainはハードケースが付属するモデルもラインナップしているため、すのこ型の利便性とハードケースの保護性能を両立できます。Palmerは、Pedaltrainと同様にすのこ型で、傾斜の角度やスリットの間隔を調節できるなど、機能性が高い点が特徴です。
理想の形はエフェクターボード すのこ ハードケース
- 持ち運びで考えるソフトケースの利点
- 自分のスタイルにあった安いボード
- 軽くて配線も整理できるすのこ型ボード
- エフェクターボードを自作する方法と注意点
- エフェクターボードを固定する強力テープ
- ケースにこだわる人に人気なブランド
持ち運びで考えるソフトケースの利点
ソフトケースは、その軽さが最大の利点です。同じサイズのハードケースと比べると圧倒的に軽量であるため、電車移動や長時間の運搬でも負担が軽減されます。
多くの製品がショルダーベルトを付属しており、肩に掛けて持ち運べるため、両手が空き、ギターなどを背負う際にも便利です。
また、メインスペース以外にも、アダプターやケーブルを収納できるポケットが付いている製品が多く、機材をまとめて持ち運ぶのに適しています。
ただし、ソフトケースは衝撃に弱いため、運搬時には細心の注意を払う必要があります。
特に、飛行機での移動や配送でボードを送る際には、ハードケースのほうが安心できます。
緩衝材やウレタンフォームをケース内に詰めることで、保護性能を高める方法もありますが、ハードケースほどの堅牢性はないため、用途に応じて使い分けるのが良いでしょう。
自分のスタイルにあった安いボード
エフェクターボードを初めて導入する際には、できるだけ安いものから試したいと考える人も多いかもしれません。
しかし、安さだけで選んでしまうと、耐久性が低かったり、使い勝手が悪かったりすることがあります。
そこで、自分のスタイルに合ったボードを、予算と相談しながら選ぶことが重要です。
例えば、コンパクトエフェクターを数台だけ使うなら、小型の安価なハードケースや、すのこ型ボードが候補になります。
一方で、将来的にスイッチャーの導入を考えていたり、たくさんのエフェクターを並べたかったりするなら、最初から少し大きめのボードを選んでおくほうが賢明です。
また、自作も安価に済ませる一つの方法ですが、時間と手間がかかる点や、強度の面で既製品に劣る可能性がある点も考慮に入れておきましょう。
軽くて配線も整理できるすのこ型ボード
すのこ型のボードは、軽さと配線の整理のしやすさが大きな魅力です。すのこの隙間から配線を通せるため、ボードの表面をすっきりと保つことができます。
これにより、配線が絡まるのを防ぎ、見た目にも美しいセッティングが可能です。
さらに、パワーサプライなど演奏中に操作しない機材をボードの裏側に配置できるため、表面のスペースを有効活用でき、
より多くのエフェクターを置くことができます。これは、ボードをコンパクトにまとめたい場合に非常に役立ちます。
ただし、エフェクターの配置によっては、すのこの隙間をうまく使えず、配線が想定通りにいかない可能性もあります。
事前にエフェクターのサイズや配置をシミュレーションすることで、無駄のないボードを組むことができます。
エフェクターボードを自作する方法と注意点
エフェクターボードを自作する場合、いくつかのステップを踏むことで、自分だけのオリジナルボードを作成することができます。
まず、ボードの土台となる材料を選びます。すのこや木材、アクリル板などが一般的に使われます。
次に、エフェクターの配置を決め、固定するためのマジックテープや、配線をまとめる結束バンドを用意します。
自作ボードに必要なもの
- ボード本体の材料(すのこなど)
- 機材を固定するマジックテープ
- 配線をまとめる結束バンド
- 結束バンドを固定するベースプレート
- 緩衝材や保護材
ただし、自作にはいくつかの注意点があります。まず、既製品のような強度を確保するのが難しい場合があります。
運搬中にボードが破損したり、エフェクターが外れてしまったりするリスクが考えられます。
また、配線のノイズ対策など、電気的な知識も必要になることがあります。
見た目だけでなく、安定したパフォーマンスを発揮できるよう、丁寧に作り込むことが大切です。
エフェクターボードを固定する強力テープ
エフェクターをボードにしっかりと固定するためには、マジックテープが欠かせません。
このマジックテープは、ボードの面ファスナーに貼り付けるオス側と、エフェクターの裏側に貼り付けるメス側があります。
多くのボードには最初から面ファスナーが貼られていることが多いですが、エフェクター側には自分でマジックテープを貼る必要があります。
マジックテープを選ぶ際は、粘着力と強度が非常に重要になります。
安価なマジックテープは、重いエフェクターを固定するには不十分で、運搬中に剥がれてしまうことがあるかもしれません。
ドリームコーポレーション製の「バリット君」のように、強力な粘着力を持つ製品を選ぶと、エフェクターがしっかりと固定され、安心して持ち運ぶことができます。
一方で、強力なマジックテープは、剥がす際にエフェクターの塗装を傷めてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
ケースにこだわる人に人気なブランド
エフェクターボードは、機材を保護し、運搬を楽にするための大切なアイテムです。ケースにこだわるギタリストには、いくつかの人気ブランドがあります。
- Pedaltrain: すのこ型ボードの代名詞とも言えるブランドです。軽量で丈夫なアルミ製で、配線も裏側にきれいに隠せます。
- ARMOR: 堅牢なFRP製のハードケースで、プロユースにも耐えうる高い耐久性が魅力です。
- KC: コストパフォーマンスに優れたハードケースを幅広く展開しており、初めてボードを組む人にもおすすめです。
これらのブランドは、いずれも品質の高さと信頼性で知られており、多くのギタリストに選ばれています。
まとめ
今回はエフェクターケースについて解説しました。ハードケースかすのこ型のどちらが良いか迷っているならすのこ型とハードケースを組み合わせて使うのがおすすめです!
- エフェクターボードを導入すると運搬やセッティングが楽になる
- ハードケースは保護性能が高い反面、重い傾向がある
- すのこ型は軽量で配線が整理しやすいが、保護性能は低い
- エフェクターボードは自作も可能だが、強度や手間を考慮する必要がある
- マジックテープは強力なものを選ぶことで安定した固定が可能になる
- ボードのサイズはエフェクターの台数や将来の拡張性を考慮して選ぶ
- PedaltrainやARMORなどの信頼性の高いブランドは多くの人に選ばれている
- 予算と用途に合わせてボードを選ぶことが重要
- すのこ型ボードとハードケースの組み合わせは見た目と使い勝手を両立できる
- 多くのエフェクターを運ぶならキャリーカートがあると便利
- ボード内の隙間を緩衝材で埋めると運搬時の衝撃を和らげることができる
- スイッチャーの導入で複雑なボードでも操作が簡単になる
- エフェクターのパッチケーブルはボードの構成に合わせて選ぶ
- パワーサプライはエフェクターの消費電流を考慮して選ぶ必要がある
- 自分のボードをきれいにまとめると見た目も美しくなる
以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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