ギター試奏は恥ずかしい?もう緊張しない選び方のコツ

楽器屋さんで新しいギターの購入を検討している時、ギターの試奏が恥ずかしいと感じていませんか?

周りの目が気になり、うまく弾けない自分を晒すのが怖い、何を弾けばいいのかわからないなど、さまざまな不安があるかもしれません。

しかし、試奏をせずに見た目や通販だけでギターを選んでしまうと、いざ手にした時に音や弾き心地が好みと違って後悔することもあります。

そこで今回は、ギター試奏に対する不安を解消し、自信を持って試奏に臨むための方法について、試奏フレーズやマナーやチェックポイントを網羅的に解説します。</p>

目次

ギターの試奏が恥ずかしいと感じる理由と克服法

❶試奏が緊張する心理とは

❷ギター初心者の試奏あるある

❸周囲の目は気にしなくていい

❹買わないのに試奏するのはあり?

❺店員に試奏を断られたら?

試奏が緊張する心理とは

多くの人がギターの試奏に緊張を覚えるのは、いくつかの共通した心理的な理由があります。

まず、最も大きな理由の一つは、他人の目が気になることです。

楽器店には他の客や店員さんがいるため、「下手な演奏を聴かれたらどうしよう」という不安にかられ、本来の力を発揮できないことがあります。

こうした心理状態は、特に初心者の間では顕著に見られます。また、自分が上手に演奏できないことに対する不安も、緊張を増幅させる要因です。

ミスをしたり、音を外してしまったりすることへの恐怖が、試奏へのハードルを高くしています。

加えて、店員さんに「この人は買う気がないのに試奏している」と思われたらどうしよう、といった「買わない」ことへの罪悪感も、試奏を躊躇させる一因となります。

こうした心理的な壁を乗り越えるには、試奏はあくまで自分に合った楽器を見つけるための大切なプロセスであり、誰かに上手さを披露する場ではないと認識することが重要です。

ギター初心者の試奏あるある

<p>ギター初心者が試奏をする際、誰もが一度は経験するであろう「あるある」が存在します。

多くの場合、緊張から指が固まってしまい、普段は簡単に弾けるはずのフレーズもスムーズに演奏できなくなります。

また、弦を押さえる力が弱かったり、指の角度が不適切だったりして、音がきれいに鳴らないということも珍しくありません。

適当に弾いているうちに音を外してしまい、「下手だと思われたかも」と落ち込んでしまうこともあります。

また、慣れたコード進行やフレーズばかりを繰り返し弾いてしまい、同じフレーズばかり弾く傾向もあります。

これらの経験は、決して恥ずかしいことではありません。

むしろ、これらを経験することで、そのギターの特性を理解し、今後の練習に活かすための貴重なデータを得ることができます。

周囲の目は気にしなくていい

<p>試奏をする際に、周囲の目が気になってしまうのはごく自然なことです。

しかし、実際には、あなたの演奏を真剣に聞いている人はほとんどいません。

多くの人は自分のギター選びに集中していたり、店内を適度なBGMと同じように捉えているため、あなたの演奏を気に留めていないのです。

店員さんも、日頃から様々なレベルの演奏を耳にしているため、あなたが初心者であることに対して特別な感情を抱くことはありません。

むしろ積極的に試奏したり質問する姿勢を歓迎しています。

そのため、周りの評価を気にしすぎず、「これは自分のためにする試奏だ」と割り切ることが大切です。

買わないのに試奏するのはあり?

「試奏をしたら買わなければいけない」というプレッシャーを感じる人もいますが、多くの楽器店は試奏を歓迎しています。

なぜなら、試奏はギターの特性を理解し、自分に合った楽器を見つけるための重要なプロセスだからです。

店頭に展示されている楽器は、実際に音を出し、手に取ってこそ、その良さがわかります。

もちろん、お店側も冷やかし目的の試奏を避ける傾向にありますが、真剣に購入を検討していることが伝われば、快く試奏に応じてくれます。

気に入らなかった場合は、率直に「今回は見送ります」と伝えれば問題ありません。

また、その場で「気に入らなかった理由」を具体的に伝えることで、店員さんが別のギターを提案してくれることもあり、思わぬ出会いにつながるかもしれません。

店員に試奏を断られた!

ごく稀に、試奏を依頼した際に断られるケースも存在します。

しかし、これはあなたが下手だからという理由ではありません。考えられる原因はいくつかあります。

考えられる理由

高価なヴィンテージ品や限定モデルは非常にデリケートなため、試奏に制限が設けられている場合があります。

混雑している時間帯は店が非常に混み合っている場合、試奏に十分な時間を確保できないため、断られることがあります。

お店によっては、試奏の際に身分証明書の提示を求められるなど、独自のルールを設けていることがあります。

たとえ断られたとしても、それはあなた自身の問題ではないことがほとんどです。

真剣に購入を検討している旨を伝えれば、多くの店員さんが親身に対応してくれます。

またSNSなどで「試奏を断られた」という話を見かけた場合でも、それが全てではないことを理解しておきましょう。</p>

ギター試奏で後悔しないためのポイント

試奏する際のチェックポイント

試奏では何を弾くべきか

弾くべきではない恥ずかしい曲とは

ギター初心者の試奏フレーズ例

試奏時の楽器店のマナー

ギターの試奏が恥ずかしいと感じたら

試奏する際のチェックポイント

<p>ギターの試奏は、単に音を鳴らすだけでは不十分です。後悔しないギター選びのために、以下のような<strong>多角的なチェックポイント</strong>を確認することが大切です。</p>

外観・状態

<p>まずはギター全体をくまなくチェックしましょう。ネックの付け根やヘッドにヒビがないか、ボディに割れや大きな傷がないかなどを確認します。また、ペグやセレクターが歪んでいないかも確認しておきましょう。</p>

弾き心地

<p>ギターは実際に手に取ってみないとわからない部分が多くあります。ネックの太さや握りやすさはもちろん、<strong>ハイポジションでの弾きやすさ</strong>も重要なポイントです。すべてのフレットで音がきちんと鳴るか、ビビリ音がないか、チョーキングがしやすいかなどを確認します。座った時だけでなく、ストラップを借りて立った状態でも試奏してみると、より購入後のイメージが湧きやすくなります。</p>

音の特性

<p>音の鳴り方にも注目しましょう。単音を弾いて<strong>サスティン(音の伸び)</strong>が適切か、各ピックアップの音色の違いはどうか、ボリュームを絞った時に音がきれいに変化するかなどを確認します。<strong>ハーモニクス(倍音)</strong>の出しやすさも、そのギターの特性を理解する上で大切なチェック項目です。</p>

試奏では何を弾くべきか

<p>試奏で何を弾けば良いか悩む場合は、簡単なコードやアルペジオを試してみるのがおすすめです。正直、これが最もそのギターの素の音色や特性を理解するのに役立ちます。EやA、C、Dといった基本的なコードを弾いてみて、音の響きやまとまりを確認します。また、カッティングやブリッジミュートなど、自分が普段よく使う奏法を試してみることで、そのギターが自分のスタイルに合っているか判断しやすくなります。加えて、自分が頑張って覚えた少し難しいソロフレーズを弾いてみるのも良いでしょう。指板全体を使って演奏することで、<strong>弾きやすさや弦のテンション感</strong>を確認することができます。</p>

弾くべきではない恥ずかしい曲とは

楽器店では多くの人が試奏に利用する、いわゆる「定番曲」が存在します。

例えば、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」やレッド・ツェッペリンの「天国への階段」などは、試奏で弾かれすぎており、お店側も聞き飽きている可能性があります。

場合によっては、試奏禁止の看板が掲げられていることもあります。

またX JAPANの「紅」のように、高速な演奏や大音量を要求される曲は、初心者にとっては難易度が高いだけでなく、周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあるため避けたほうが良いでしょう。

これらの曲は、多くの人に知られている分、うまく弾けないと恥ずかしいと感じる原因にもなりかねません。

ギター初心者の試奏フレーズ例

前述の通り、試奏では難しい曲を弾く必要はありません。

簡単なコードやフレーズでも、十分にそのギターの良し悪しを判断できます。ここでは、いくつかの具体的なフレーズ例をご紹介します。

おすすめのフレーズ例

簡単なコード:C、G、Am、Fなどのオープンコードをゆっくりとストロークします。各弦の鳴りやサスティンをチェックします。

アルペジオ:簡単なコードでアルペジオを弾き、一音一音のクリアさや響きを確認します。

単音フレーズ:スケール練習のように、各弦で単音を弾いて音のバランスやビビリがないかを確認します。

カッティング:簡単なハイコードを使って、キレの良いカッティング音が出るか試してみます。

チョーキング:チョーキング時の弦の硬さ(テンション感)や、音の途切れがないかをチェックします。

こういった基本的なフレーズを、クリーンな音と歪んだ音の両方で試してみると、そのギターの表現力の幅をより深く理解することができます。

試奏時の楽器店のマナー

楽器店で気持ちよく試奏を行うためには、いくつかのマナーを守ることが大切です。

まず試奏を始める前に必ず店員さんに声をかけ、許可を得ましょう。

特に、高価なギターや特別なギターを試す場合は、必ず一言断りを入れるようにします。

また試奏時間はあまり長くなりすぎないように配慮することも重要です。

他の客も試奏を待っている可能性があるため、「〜本くらい試したいです」「〜分くらい試してもいいですか?」といったように、事前に伝えておくとスムーズです。

試奏が終わったら、元の状態に戻し、感謝の気持ちを伝えることも忘れてはいけません。

こうした小さな配慮が、店員さんとの良好な関係を築く第一歩になります。

豆知識:店員さんは試奏している人をよく見ている?

多くの店員さんは、試奏している人が「買う気があるかどうか」を見抜いていると言われています。

ダラダラと弾き続けたり、やたらと派手なフレーズばかりを弾いている人は、ただ楽しんでいるだけで購入意思が低いと判断される傾向があります。

逆に、真剣に「確かめる」ような姿勢で試奏している人は、購入を検討している可能性が高いと見られています。

【最後に】ギターの試奏が恥ずかしいと感じたら

ギターの試奏が恥ずかしいと感じることは、多くの人が経験するごく自然な感情です。

しかし、試奏はあなたにとって本当に大切なギターを見つけるための貴重な機会です。

ぜひこの記事の内容を参考に、一歩を踏み出してみてください。

この記事を読んで、少しでも試奏へのハードルが下がったなら幸いです。それでは、あなたのギター探しが素晴らしいものになることを願っています。

以下、今回の記事のポイントをまとめました。

・ギターの試奏が恥ずかしいと感じる主な理由は他人の目や自分の演奏技術への不安である

・試奏は誰かに演奏を披露する場ではなく、自分に合ったギターを見つけるためのプロセスである

・試奏中の「あるある」は多くの人が経験しており、恥ずかしいことではない

・周囲の人はあなたの演奏を気にしていないので、気にしすぎないことが重要である

・買わないのに試奏するのは失礼ではないが、マナーを守ることが大切である

・高価なギターや混雑時は試奏を断られることもあるが、それはあなたの問題ではない

・試奏時には、外観や弾き心地、音の特性など多角的にチェックすることが後悔しないコツである

・試奏で弾くべきフレーズは、簡単なコードやアルペジオ、自分がよく使うフレーズなどである

・「スモーク・オン・ザ・ウォーター」など、楽器店で弾かれすぎる曲は避けるべきである

・試奏の際には、店員さんに声をかける、時間を配慮するなどマナーを守る必要がある

・試奏中に気になったことは、遠慮なく店員さんに相談すると良い

・ネックの握り込みやすさや、ボディのフィット感も重要なチェックポイントである

・音の伸び(サスティン)や、ハイポジションでの弾きやすさも確認しておきたい

・ボリュームを絞った時の音や、各ピックアップの音色の違いもチェックする

・ギターの試奏が恥ずかしいと感じても、勇気を出して一歩を踏み出すことが大切である

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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