ギターを始めてみたものの、思うように上達せず、1曲弾けるまでの道のりが遠く感じていませんか?
「弾ける気がしない」と諦めかけてしまったり、効率の悪い練習が時間の無駄に思えてしまう方も多いかもしれません。
独学で練習していると、どのような基礎練習をすれば良いのか、ましてやギターが弾けるようになるアプリは本当に役に立つのかといった、様々な疑問が生まれることでしょう。
この記事では、そのような悩みを抱えるギター初心者の方に向けて、最短で上達するための具体的な練習方法を詳しく解説していきます。
ギター初心者が弾けるようになるまで挫折しない練習方法
せっかくギターを始めるのであれば、楽しく上達していきたいものです。
ギターの練習に入る前に、まず知っておくべき3つの準備事項について解説します。
これらを事前に確認することで、スムーズに練習を始めることができ、つまずきを減らすことが可能です。
ギターを始めるための3つの準備
ギターを始めるにあたって、練習を始める前に整えておくべき準備が3つあります。
それは、必要なものを揃えること、ギターのチューニング、そして楽譜の読み方です。
これらの準備を怠ると、いざ練習を始めても思ったように音が出なかったり、何を練習すればいいか分からなくなったりと、余計なところでつまづいてしまう原因となります。
必要なものを確認し、チューニングと楽譜の読み方を理解することで、正しい音で、正しい方法でギターの練習を進めることができます。
必要なものとチューニング方法
ギターの練習を始めるためには、いくつかの必要なものがあります。
まず最も重要なのはギター本体です。これに加えて、弦を弾くためのピックと、予備の弦も用意しておくと安心です。
エレキギターの場合、大きな音を出すためのアンプもあれば、より効果的な練習が可能になります。
アンプを使うことで、自分の弾いている音がより鮮明に聞こえ、細かいニュアンスまで確認することができるため、練習の効果がぐっと上がるといわれています。
また、ギターの音を合わせることをチューニングと呼びますが、これが正しくないと不快な音が出てしまい、練習が楽しくなくなってしまいます。
チューニングには専用のチューナーを使用します。フットスイッチ型やクリップ型、またはスマートフォンの無料アプリなど様々な種類がありますので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
チューニングは練習前に毎回行うのがおすすめです。
チューニング方法の具体例
チューニングは、ギターの弦を何も押さえずに弾き、チューナーの表示に合わせてペグを回して音の高さを調節します。
ギターの弦にはそれぞれ音階が決められており、6弦から順にE、A、D、G、B、Eとなっています。
チューナーの表示を見ながら、音が低ければペグを回して音を高くし、高すぎれば低くする作業を繰り返します。
正確な音程を合わせることで、気持ちの良い音で練習を続けることができます。常に正しい音で練習することが上達への近道です。
簡単な楽譜の読み方を知ろう
ギターの練習には楽譜が不可欠ですが、ピアノのような五線譜を読む必要はありません。
ギターにはTAB譜(タブフ)という専用の簡易楽譜が存在し、これさえ読めればほとんどの練習が可能です。
TAB譜には横線が6本引かれており、これはギターの弦に対応しています。
最も上の線が1弦(一番細い弦)、最も下の線が6弦(一番太い弦)です。
線の上に書かれた数字は、ギターのネックにあるフレット番号を表しています。
例えば、5弦の3フレットを押さえる場合は、5本目の線の上に「3」と書かれています。「0」は開放弦を意味し、フレットを何も押さえずに弾くことを示します。
基礎練習のクロマチック
ギターを始めたばかりの人がまず取り組むべきなのがクロマチックと呼ばれる基礎練習です。
これは、特定の指を使って順番にフレットを押さえながら弾いていく練習で、地味に感じるかもしれませんが、非常に重要な役割を果たします。
クロマチックを続けることで、指の力がつき、普段あまり使わない小指や薬指も自在に動かせるようになります。
さらに指の関節が柔軟になり、後に出てくるコードを押さえる際にもスムーズな運指が可能になります。
クロマチックの具体的な練習方法
具体的な練習方法としては、まず6弦の1フレットから、人差し指(1フレット)、中指(2フレット)、薬指(3フレット)、小指(4フレット)と順番に押さえて弾いていきます。
これを1弦まで進めた後、今度は逆に1弦から6弦へと、4フレット、3フレット、2フレット、1フレットと戻るように弾いていきます。
この動作を繰り返しながら、スタートフレットを少しずつずらしていくことで、全ての指と弦をバランス良く使うことができます。
大切なのは、速く弾くことではなく、ゆっくりでも良いので、一音一音を丁寧に、きれいに鳴らすことです。雑な練習をすると悪い癖がついてしまうため、この点に注意してください。
ローコードとストローク練習
クロマチックで指の準備ができたら、次に挑戦するのはローコードです。
ローコードはFコードやBコードを除いた、比較的簡単なコードのことを指します。
コードを覚えることで、いよいよ曲の伴奏を弾くことが可能になります。
ギターでは、ドレミの音階を英語で表記するため、まずはコードのアルファベット表記に慣れておきましょう。
例えば、Cは「ド」、Gは「ソ」の音を表します。コード表を見ながら、正しい指使いで弦を押さえる練習をします。
最初は全ての弦をきれいに鳴らすのが難しいかもしれませんが、指を立てて押さえることを意識しながら練習しましょう。
実はギターのコードは奥が深いんです。メジャーコードは明るく、マイナーコードは少し暗い響きを持っています。
これだけでも曲の雰囲気がガラリと変わりますので、音の響きの違いを感じながら練習してみるのも楽しいですよ。
コードが押さえられるようになったら、次に右手で弦を弾くストロークの練習をします。
ストロークは曲のリズムを刻む上で非常に重要です。
ストロークには、上から下に弾くダウンピッキングと、下から上に弾くアップピッキングがあります。
これらを組み合わせることで、様々なリズムパターンを生み出すことができます。
最初はゆっくりと、正しいリズムで腕を振ることを意識しながら練習しましょう。
コードをスムーズに切り替えられるように、コードチェンジの練習も並行して行うのがポイントです。
バレーコードに挑戦
ローコードとストロークに慣れてきたら、多くの初心者がつまずきやすいバレーコードに挑戦します。
中でも特に、FコードとBコードは多くの曲で使われるため、避けては通れない壁となります。
バレーコードは、人差し指で複数の弦を同時に押さえるのが特徴です。
Fコードの場合、人差し指で1フレットの全ての弦を押さえる必要があり、これが非常に難しいと感じる方も多いです。
Fコードを弾くコツ
Fコードをうまく弾くためには、人差し指に力を入れて複数の弦を押さえるコツが必要です。
指を少し寝かせて押さえる、指の先と第二関節に力を入れるといったポイントを意識することで、より綺麗に音を出すことができます。
最初はなかなか音が鳴らないかもしれませんが、日々の基礎練習を続けることで指の力がつき、徐々に押さえられるようになります。
毎日少しずつ練習することで、ある日突然、きれいに音が出るようになる日が来るでしょう。
Fコードの押さえ方のポイントまとめ
ポイント | 詳細 |
---|---|
指のポジション | 人差し指で全ての弦を同時に押さえる |
力の入れ方 | 人差し指の指先と第二関節に力を入れる |
姿勢 | 指を少し傾けて押さえる |
ギターを弾けるようになるアプリは効果的?
近年、ギターが弾けるようになるアプリは数多く登場し、独学でギターを学ぶ人にとって非常に便利なツールとなっています。
これらのアプリは、ゲーム感覚でコードやフレーズを練習できたり、チューナー機能やメトロノーム機能が搭載されていたりと、独学をサポートする様々な機能が充実しています。
しかしアプリだけでは解決できないデメリットも存在します。
アプリのメリットは、手軽さと継続しやすさです。スマートフォン一つあればいつでもどこでも練習でき、練習記録も残せるため、モチベーション維持に役立ちます。
一方で、デメリットとして、指のフォームや姿勢など、視覚的に修正が必要な部分を正確に判断することが難しい点が挙げられます。
アプリはあくまで音を認識するだけであり、自分のフォームが正しいかどうかを判断することはできません。
そのため変な癖がついてしまったり、無駄な力を入れてしまい、腱鞘炎などの怪我に繋がる可能性もあります。
結論として、ギターが弾けるようになるアプリは、あくまで練習をサポートするツールとして活用するのが最も効果的です。
基礎的な練習やコード確認、リズム練習などに活用し、定期的にギター教室に通ってプロの講師にフォームをチェックしてもらうのがおすすめです。
ギター初心者にとって弾けるようになるまでの近道
ギターは多くの人が挑戦する一方で、途中で諦めてしまう人も少なくありません。
その背景には、いくつかの共通する理由が存在します。ここでは、挫折してしまう主な原因と、それを乗り越えるための対策について解説します。
挫折する理由と対策
ギターを諦めてしまう大きな理由の一つに、上達している実感が湧かないという点が挙げられます。
毎日練習しているのに、なかなか思うように弾けるようにならないと、モチベーションが下がってしまいます。
また憧れのギタリストと自分を比較してしまい、自分とのギャップに打ちひしがれてしまうこともあります。
さらに、どのような練習をすれば良いか分からず、闇雲に練習を続けてしまうことも、挫折に繋がる原因となります。
対策
上達を実感するためには、小さな目標を立ててクリアしていくことが重要です。
例えば、「今日はクロマチックをゆっくり正確に弾く」「ローコードを3つ覚える」など、具体的にできることを目標にしましょう。
また、他人と比べるのではなく、過去の自分と比べてみるのがおすすめです。
ギターを初めて持った日よりも、今日の自分の方が確実に上手くなっています。この成長を認識することが、自信に繋がります。
1曲弾けるまでにかかる時間の目安
ギターで1曲弾けるまでには、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。
これは個人の練習量や才能によって大きく異なりますが、一般的には、1日に30分程度の練習を週に3~5回行う場合、完璧に1曲弾けるようになるまでには約1〜2ヶ月の期間が必要とされています。
もちろん、これはあくまで目安であり、曲の難易度によっても変わってきます。
簡単な曲であれば、より短い期間でマスターすることも可能でしょう。
重要なのは、この期間を「長い」と感じて諦めるのではなく、着実に成長するための時間だと捉えることです。
練習が時間の無駄だと感じる時
ギターの練習が「時間の無駄」だと感じてしまうことがあるかもしれません。
特に、地味な基礎練習を続けていると、この感情に陥りがちです。
しかし、基礎練習は決して無駄ではありません。例えば、クロマチックは、ギター演奏に必要な指の筋力や柔軟性を養うための重要な練習です。
これをおろそかにすると、後々難しいコードやフレーズに挑戦する際に、必ず壁にぶつかることになります。
基礎練習は、いざ曲を弾くときにスムーズな演奏を可能にするための「貯金」のようなものです。地道な練習の先に、大きな成果が待っていることを理解しましょう。
弾ける気がしない時の対処法
「どうせ自分にはギターは弾ける気がしない」と感じてしまう時は、一度練習から離れてみることも大切です。
気分転換に好きなアーティストのライブ映像を見たり、ギターのメンテナンスをしてみたり、好きな曲を聴き直してみるのも良いでしょう。
また、難しいと感じている部分を細かく分解して、できるところから少しずつ練習を再開するのも有効です。
例えばFコードが押さえられなくても、Fコードが使われている曲のサビ部分だけを練習するのではなく、その前の簡単なコード進行を完璧に弾けるようにするなど、小さな成功体験を積み重ねることが自信につながります。
練習は、毎日長時間やる必要はありません。たとえ1日15分でも、ギターに触る習慣をつけることが大切です。毎日続けることで、いつの間にか上達している自分に気づくことができますよ。
効率よく上達するための方法
効率よくギターを上達させるためには、いくつかのポイントがあります。
まず、最も重要なのは曲から練習を始めないことです。いきなり曲を弾こうとすると、指が動かずに挫折してしまう可能性が高くなります。
次に、エレキギターの場合はアンプに繋いで練習することがおすすめです。
アンプに繋ぐことで、細かい音のニュアンスまで聞き取ることができるため、より正確なピッキングや運指を意識した練習が可能になります。
さらに、いつでもすぐに練習できるよう、ギターをケースにしまわずにスタンドに立てておくなど、練習しやすい環境を整えることも重要です。
また、練習時間を決めて集中して取り組むことも大切です。
ダラダラと長時間練習するよりも、短時間でも集中して練習する方が効果は高いと言えます。
もし可能であれば、ギター教室に通うことも検討してみましょう。
独学では気づきにくい指のフォームや姿勢の癖などをプロの講師に直接指導してもらうことで、より早く、確実に上達することができます。
まとめ
ギター初心者から弾けるようになるまでには、いくつかのステップがあります。以下の点を意識して練習を続けることが、挫折せずに上達するための鍵となります。
- まずはクロマチックで指の基礎力を養うこと
- ローコードを覚えて簡単なコード進行に慣れること
- ストローク練習でリズム感を身につけること
- FコードやBコードといったバレーコードに挑戦すること
- 少しずつでも毎日ギターに触れる習慣を作ること
- 練習しやすい環境を整えること
- 他人と比較せず、過去の自分と比較して成長を喜ぶこと
- 分からなくなったら、無理せず休憩すること
- アンプに繋いで音のニュアンスを掴むこと
- 時にはギター教室を利用してプロの視点からアドバイスをもらうこと
- 好きな曲を弾けるようになるという明確な目標を持つこと
- 1曲弾けるまでには時間がかかることを理解すること
- ギターが弾けるようになるアプリは補助ツールとして活用すること
- 基礎練習を怠らないこと
- 自分のペースで楽しむこと
以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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